バイオフィルムと歯
「バイオフィルムとは、微生物により形成されるネバネバの物質で囲まれた微生物の集合体」のことを言い,自然界 のあらゆる物体の表面に存在します。
ひとたびバイオフィルムが形成されると、水流程度では流し去ることができないほど強く付着し、抗菌剤 や消毒剤までもがほとんど効かなくなります。
なかなかピンとこないですが、バイオフィルムがいっぱいあります。
たとえば、身近な例として
● 入れ歯表面のヌルヌルした汚れ
● 台所の排水管の入口および内部
● 三角コーナーの裏側のぬめり
● お風呂の排水管のぬめり
● 花をいけておいた花瓶の内部のゲル上の薄膜
● コンタクトレンズの表面
● 歯の表面のヌルヌルした汚れ
など、言い出したらキリがありません。
歯科領域で問題となっている「歯の表面または入れ歯の表面のぬるぬるした付着物」 これらのぬめりに対しては、軽くブラシを当てるだけでは除去できないことは経験的に誰もが知っていることです。水流を吹き付けて清掃する機器等がありますが、それほどバイオフィルム除去には効果は期待できません。
台所では,キッチンハイターなどの強力な消毒薬をかけておいて、一晩おけば、きれいになりますが、お口の中はそうはいかないのです。機械的にゴシゴシと、はが しとるしかありません。そこで、PMTCの登場となるのです。PMTCに よって歯の表面からこのバイオフィルムをはがしとるのです。